ペルー名物料理 ❙ チャンチョ・アル・パロの奥深い味わい
ペルー料理の魅力はその多様性にあり、特に『Chancho al palo(チャンチョ・アル・パロ)』はその中でも特に人気のある料理の一つです。
スペイン語で"Chancho"は豚を指し、"al palo"は「棒」を示します。
この料理は豚肉を鉄の棒に載せて網で焼くか、または鉄網に挟んで炭火でじっくり焼き上げる独特なスタイルが特徴です。
ペルーでは、セビチェやロモ・サルタードなどと同じくらいに、地元の人々に愛されているメニューとなっています。
一口食べれば、奥深い味わいが楽しめます。
チャンチョ・アル・パロとは?
ペルー中央部、特にウアラル(Huaral)地域発祥の名物料理であり、その美味しさと特有の調理法からペルー全土で親しまれています。
この料理は、ウアラルを代表する名物料理とされ、その起源は農場での社交的な集まりにさかのぼります。
チャンチョ・アル・パロの主な材料は豚肉で、その調理法は豪快なスタイルで行われます。
豚肉は開いた状態にし、皮に四角い切り込みを入れた後、鉄の網に載せられます。
その後、薪の火で3時間から5時間かけてゆっくりと焼かれます。
(※現地では、薪はユーカリを使用しています)
この調理法により、豚肉の皮はカリカリに仕上がり、中はジューシーで食べ応えがあります。
絶妙な焼き加減によって、チャンチョ・アル・パロは地元の人々や観光客の間でますます人気を集めています。
食 材(8人分)
- 豚肉(子豚) 2キロ
- 醤油 大さじ3
- アヒ・パンカ 大さじ2
- アニスエッセンス 1/2カップ
- クミン 大さじ2
- にんにく(みじん切り) 3片
- 植物油 大さじ3
- ピスコ(ビール) コップ半分
- 塩コショウ 適量
≪付け合わせ≫
- サルサ・クリオージャ
- パパ・コン・オコパ
- 茹でたジャイアントコーン
作り方
- 豚肉を丁寧に洗い、塩水に一晩浸け置きます。
- 豚肉の皮に四角い切れ目を入れておきます。
- ボウル(またはバット)に『醤油、アヒ・パンカ、アニスエキス、クミンパウダー、ニンニク、植物油、ピスコ(またはビール)』を加え、豚肉によく絡ませます。
- 豚肉を網から落ちないようにしっかりと固定し、薪または炭に火をつけ、豚肉を薪の上に立てかけます。
(風向きが変われば動かさなければなりません) - 肉が乾燥しないように、ソースを刷毛で塗り、裏返しながら4から5時間、熱にさらしたままにしておきます。
- お皿に豚肉、サルサ・クリオージャ、パパ・オコパを盛り付ければ完成です。