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日本とも関わりの深いペルーでの日々の生活や料理など

ジャングルで味わう伝統的なスープ ❙ カルド・デ・カラチャマ

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 ペルーのジャングル地域で受け継がれてきた伝統的なスープ料理『Caldo de carachama(カルド・デ・カラチャマ)』は、そのベースには淡水魚が使用されます。
このスープに使われる「Carachama(カラチャマ)」として知られる淡水魚は、このスープにアマゾンの新鮮なハーブと調味料を加えられ、独特の風味が生まれます。
この料理はアマゾンの恵みの淡水魚や地元の新鮮な食材を使用し、その独自の味わいは地元の人々にとって欠かせないものとなっています。

 淡水魚 "カラチャマ" について

ペルーで呼ばれているナマズ目ロリカリア科の熱帯魚「Carachama(カラチャマ)」と呼ばれる魚です。
主に南米地域で見られる淡水魚カラチャマまたは別名「Pez Diablo(ペス・ディアブロ)」は、スペイン語で悪魔の魚を意味します。

また、日本では一般的に「プレコ」と呼ばれていることでも知られています。
アマゾン川流域で見られる淡水魚カラチャマは『アマゾナス州、ロレート県、サンマルティン県、ワヌコ県、ウカヤリ県、マドレ・デ・ディオス県』の農村地域で広く消費されています。
近年では、このプレコ種の生息が日本の一部の川でも確認されています。

【特 徴】

カラチャマは、全体的には黒色と茶色が混ざり合い、白い斑点や斑紋が広がっています。
最大で12インチ(約30センチメートル)に達することがあります。
鎧のように固くてザラザラした鱗と、岩などにしっかりと吸いつく吸盤状の口にあります。
体型は、水流を受け流すために腹部が平らな流線型をしていることが一般的です。
また、胸びれの付け根には鰓があり、雄の場合は鰓蓋や胸びれに発達したトゲが特徴です。

【スープの味】

スープの味付けは塩とクラントロのみで、非常にシンプルですがカラチャマから取った出汁はさっぱりとした味わいがあります。
黄色い粒の卵は独特なプチプチとした食感があり、噛み応えが特徴です。
主に、「タンバキ、ボキチコ、パロメタ」などの淡水魚も広く利用されています。

 レシピ

≪材 料≫
  • 淡水魚             1匹
  • 水            1リットル
  • クラントロ           1/2カップ
  • 卵             2個
  • ニンニク          3片
  • 塩            適量
  • コショウ         適量

付け合わせには、アヒ・デ・ココナや茹でたバナナなどが添えられます。

 

≪作り方≫
  1. 大きな鍋に水を入れて沸騰させます。
  2. 魚とニンニク3片を加え、塩とコショウで味を調えます。
  3. 溶いた卵を鍋に注ぎ、刻んだクラントロを加えて煮込めば完成です。

 まとめ

アマゾンの自然の恵みを取り入れ、新鮮なハーブや調味料で味付けされた淡水魚スープは、ジャングル地域の食卓において重要な料理となります。
これは単なる食事ではなく、地元の人々にとっては歴史と伝統が凝縮された料理であり、その味わいは文化的なつながりを感じさせます。

新鮮なハーブと調味料が加えられた淡水魚のスープはジャングル地域の食卓を彩り、人々に親しまれています。
その特有の味わいは、アマゾンの大自然と地元の食材を感じさせます。