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日本とも関わりの深いペルーでの日々の生活や料理など

ペルーの唐辛子 ❙ 国民生活に欠かすことのできない食材

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 ルーは唐辛子のことを『Aji=アヒ』と言い、7000年前から唐辛子を食べられていたと言われており、3つの地帯を利用して『海岸地帯(砂漠地帯)、アンデス山脈地帯、アマゾン地帯』で様々な種類の唐辛子が栽培されています。

インカ帝国よりも昔の時代から使われている唐辛子は、ペルーの国民生活に欠かすことのできない食材です。
そして、唐辛子の種類は350種類あると言われている国でもあり、伝統的なレシピに基づいたペルー料理に欠かせない唐辛子は、味付けや料理の色づけに用いられたり、ソースやペースト状など様々な形で使われています。

今回は、主に代表的なペルー料理に欠かせない唐辛子をご紹介いたします。

 

 

 コスタ(海岸地帯)

 Aji Amarillo(アヒ・アマリーリョ)

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アヒ・アマリーリョは使用頻度が高くペルー料理には欠かせない黄色い唐辛子の一種となり、その色の特徴から『太陽の唐辛子』とも呼ばれています。
長さは10cmほどで、熟すると赤みが増すので実際に食材として使う頃にはオレンジ色に近い黄色となります。
さほど辛くなく、生でサラダに入れて食べることもでき『パパ・アラ・ワンカイナ、アヒ・デ・ガジーナ、カウサ』などの料理などに味付けや黄色の色素としも使われます。

 

 Aji Limo(アヒ・リモ)

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アヒ・リモはアヒ・アマリーリョに比べて辛さは2倍辛く、5cmほどの小さな、しわのある唐辛子の一種となります。
また、アヒ・ロモには『ビタミンA、ビタミンB6、ビタミンC、鉄、マグネシウム、カリウム』などの栄養分が含まれていると言われています。
色は『赤、黄色、オレンジ、白』のものもあり、料理の色付けに飾りとして添えられることもあり、海岸地域の代表的なマリネ料理『セビチェ』や魚介料理などに使われることが多い唐辛子となります。

 

 シエラ(アンデス山脈地帯)

 Aji Rocoto(ロコト)

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ペルーアンデス地帯で栽培される唐辛子の一種となり、見た目はパプリカに見えますがとても辛い唐辛子となります。
一般には赤色がメインですが『黄色、緑、オレンジ色』のものもあり、標高1500〜2000メートルのアンデス高地で栽培されています。
ペルー南部の都市アレキパの代表的な料理のひとつでもあり、生のものを細かく刻んだソースやピーマンの肉詰め料理などに使われています。

 

 

 セルバ(ジャングル地帯)

 Aji Charapita(アヒ・チャラピタ)

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アマゾン原産地でもあり、アマゾン地帯で主に消費されている可愛らしい形の唐辛子の一種となります。
可愛らしい形の唐辛子は、3cmほどでまん丸く木の実のように見え、辛みとスパイシーな香りが強いのが特徴です。

淡水魚で作られるマリネ料理のひとつ。『淡水魚で作られるセビチェ』や植物の葉に包んだ『Juane=フアネ、Tacacho=タカチョ』料理などの付け合わせソースに使われたり、アマゾン料理に欠かせない食材となります。

 

 まとめ

ペルーでは、ソースやペースト状にした物や『冷凍した物 、乾燥させた物 』など様々な形で出回っている唐辛子。
辛みのために使用するだけではなく、色、風味を加えるために様々な唐辛子を使い分けたり、下処理の仕方や様々な伝統的な調理法により辛い唐辛子が辛みが無くなり、おいしく食べられるのがペルー料理の特徴の一つです。