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日本とも関わりの深いペルーでの日々の生活や料理など

豆と米を合わせたペルー料理 ❙ タクタク・コン・ロモ・サルタード

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 クタク(Tacu Tacu)は、豆の煮込みとご飯を組み合わせて、オムレツのように焼いた料理で、一方のロモ・サルタード(Lomo Saltado)は牛ヒレ肉の炒め物です。
料理に使用されるカナリア豆(Frejol canario)の穏やかな風味と全国的に愛されるロモ・サルタードの風味が絶妙に組み合わさり、一緒に食べると絶品の味わいが楽しめます。

また、豆とご飯の組み合わせにより、クリーミーでありながらも香ばしい風味豊かな料理です。

かつてサトウキビや綿の農場で働いていたアフリカ系の女性たちによって作られた料理の一つでもあります。

この料理は、先住民の伝統的な食材とヨーロッパからもたらされた食材と、他国の料理の影響を受けながらアフリカの調理法や風味を取り入れて生まれた『クリオージョ・クリオーヤ料理』の一例と言えます。

 

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クリオージョ/クリオーヤ(Criollo/a)料理について

「クリオージョ」または「クリオーヤ」とは、スペイン語で「自国のもの=その土地生まれ」という意味を持ち、南米諸国において発展した独自の料理スタイルを指します。
この料理スタイルは、「ヨーロッパ、アフリカ、アジア」といった異なる文化や料理の影響を受けながら、南米で根付いたものであり、南米各国の料理のルーツとされています。

クリオージョ料理は、先住民の言葉であるケチュア語の「Tacuy(混ぜる)」という言葉が由来とされ、特に南米原産の白いんげん豆を用いた煮込み料理が一つのベースとなっています。

この料理はライスにかけて食べられ、首都として栄えたリマを中心に発展してきたクリオージョ料理の一部とされています。

 Frejol Canario(カナリア豆)について

通称カナリア豆として知られるこの豆は、外見は大豆に似ていますが、実際にはいんげん豆の一種です。
この豆はその名の通り、種皮がカナリアのように鮮やかな黄色をしていることからその名前が付けられたと言われています。

特にメキシコやブラジルなどで食べられている「黒いんげん豆」と「赤いんげん豆」と同様に、ペルーの食卓には欠かせない豆のひとつとなっています。

カナリア豆は肉や野菜との相性が良くクセが少ないため、さまざまな料理に使用されています。

また、煮込み料理など、多彩な料理に取り入れられる食材となります。

 

【 材 料(2人前)】
  • カナリオ豆          350g
  • ご飯             200g
  • 紫タマネギ          1個
  • ニンニク         大さじ1
  • 植物油            適量
  • アヒ・アマリージョ    大さじ1
  • アヒ・パンカ       大さじ1
  • 塩コショウ          適量
  • オレガノ           少々
  • 水             100cc

 り方

  1. フライパンに少量の油を熱し、みじん切りにした紫タマネギを炒めます。
    (タマネギが透明になるまで炒めてください)
  2. みじん切りのニンニク『アヒ・アマリージョ、アヒ・パンカ』そして少量の水を加え、さらに炒めます。
  3. オレガノ、クミン、コショウを加えながら、水を少しずつ足しながら炒める。
  4. ミキサーに(3)ソースとカナリオ豆を入れ、ペースト状になるまでブレンドします。
  5. ボウルに『ペーストしたソース、カナリオ豆、ご飯』を入れ、よく混ぜ合わせます。
    (カナリオ豆を軽くつぶします)
  6. フライパンに少量の油を熱し、生地を片面をカリッと焼くように調理し、オムレツのような形に仕上げて完成です。
    (中ははしっとりした状態に仕上げてください)