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日本とも関わりの深いペルーでの日々の生活や料理など

トウモロコシで作られる伝統料理 ❙ 甘い『タマル・トゥルセ』 

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 ペルーをはじめとした『中南米、南米』の国々では普段から朝食でよく食べられている伝統的な料理となります。
ジャイアントコーンをすりつぶし、ラードなどと合わせてこねた生地をバナナの葉に包んで蒸したり、茹でた調理法で作られる一品となります。

それぞれの地域での食材を生かした様々な種類があり、『鶏肉、豚肉、キヌア』などを使った塩味のものや、レーズンなどを入れて甘く作った『Tamal dulce=タマル・トゥルセ』などがあります。
呼び名は2種類あり『HUMITAS=ウミタ』とタマル・トゥルセと呼ばれています。

そして、タマールは他国の食材や調理法を取り込んだ料理でもあり、今では『中南米、南米』の人々の朝食です。
今回はデザートとしても食べられている、ペルーの甘いタマル『Tamal dulce=タマル・トゥルセ』をご紹介いたします。

 

 主にタマルは何種類?

800年から500年のメソアメリカ文明の食品と言われており、そこから中南米および南アメリカに調理方法が伝わったとされています。

  ・タマル・ベルデ

ペルー北部のピウラ地域の調理法となり、サルサ・クリオージャ(玉ねぎソース)と共にコリアンダー独特の風味と緑色が特徴です。

  ・タマル・カハマルキーノ

生地が黄色く、粉末にしたトウモロコシと黄色い唐辛子(アヒ・アマリージョ)に豚肉の出汁を加え、豚肉を加えて混ぜ合わせて作られます。

  ・タマル・チンチャーノ

ペルーイカ地域(チンチャ)の調理法となり『アヒ・パンカとアヒ・アマリージョ』を使って作られます。

  ・タマル・セラーノ

味付けにはバターと塩をベースに牛肉を詰めた調理法となり、トウモロコシの葉かバナナの葉で包み込まれています。

 ・タマル・デ・キヌア・コン・ポジョ

鶏肉と共にアンデス地帯のスーパーフード『キヌア』を加えることで栄養価の高い一品となり、生地を包むためにバナナの葉を使うのが特徴です。

ペルーのタマルは地域によって生地の調理法や中に詰め込む具に『豚肉、鶏肉、牛肉』『ゆで卵、オリーブ、レーズン』などの種類が豊富でもあります。

 

【 材 料(6個)】

  • ジャイアントコーン        1kg
  • ジャイアントコーン(葉)    12枚
  • 水              100ml
  • エバミルク             250ml
  • シナモンパウダー        小さじ1
  • アニス              小さじ1/2
  • 砂糖                250g
  • 干しブドウ             30粒

 作り方

  1. ミキサーに『ジャイアントコーン、水』を入れペーストを作ります。
  2. 鍋に『ジャイアントコーン(1)、白砂糖、エバミルク、シナモン、アニス』加えて、混ぜながら弱火で15分煮む。
  3. 沸騰した鍋にジャイアントコーンの葉を入れ茹でたら取り出して置いとく。
  4. 茹でた葉の中心に『生地(スプーン4杯、干しブドウ(5粒)』を入れ、2枚重ねて生地を包み込む。
    (長方形になるように形を整えながら包み込む)
  5. 沸騰した鍋に(3)生地を入れ、30分から40分程度蒸したら完成です