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日本とも関わりの深いペルーでの日々の生活や料理など

ペルーの食文化 ❙ 三つの地帯から成り立ってる

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 ペルーの国土は三つの地帯から成り立っており、それぞれ異なる『食文化』と料理が楽しめ、この多様な食文化はペルー料理の魅力の一つとなっています。
そして、『美食を楽しめる国』のひとつとして名高く、世界中の料理人たちから注目を浴びていると言われています。

実際に、ペルー料理のバリエーションは非常に豊富で、料理数の多さがギネスブックにも認定されているほどです。

 

 

 ペルーの地理と三つの地帯

ペルーは南米大陸に位置する多様な地理的特徴を持つ国であり、その地形の多様性は三つの主要な地帯に分かれています。
これらの地帯はそれぞれ異なる気候、植生、文化、歴史を持ち、ペルーの国土全体の豊かな多様性を反映しています。

 

・コスタ地帯(沿岸地帯)

ペルーの最も人口密度が高い地域で、太平洋に面しています。
主要都市であるリマもこの地帯に位置しています。
コスタ地帯は乾燥した砂漠地帯から肥沃な谷まで様々な地形を持ち、海流によってもたらされる湿度が降水を制御しています。
この地帯は古代のモチェ文化やチャンチャン遺跡などの歴史的遺産が存在する場所として知られています。

 

・シエラ地帯(山岳地帯)

アンデス山脈によって構成されるシエラ地帯は、ペルーの中央部に位置しています。
標高が高く、気候も冷涼であるため、農業と畜産が主要な生活手段となっています。
ここには古代インカ帝国の中心地であるクスコや、世界有数の美しい景観を誇るマチュピチュ遺跡があります。
また、シエラ地帯は多様な民族が住む地域でもあり、伝統的な衣装や文化が色濃く残っています。

 

・セルバ地帯(熱帯雨林地帯)

ペルーの東部に広がるセルバ地帯はアマゾン熱帯雨林に覆われており、この地域は豊かな生態系を持ち多くの種が生息しています。
一方で違法伐採や鉱業などの活動による環境問題を引き起こしています。
また、セルバ地帯には原住民族が住む地域もあり、彼らの文化や伝統が尊重される必要性が議論されています。

 三つの地帯の食文化とは?

『海岸地帯』

コスタ地域は海岸地帯で、地元の伝統料理にはスペインなど他国の影響が見られます。
このエリアでは新鮮な魚介類が豊富に漁れるため、シーフードが中心の料理が広く食べられています。

特に、新鮮な魚介類を使ったマリネ料理『セビチェ』は有名で、魚やシーフードをレモンやハーブでマリネし、爽やかな風味を楽しむ料理です。
また、お米もこの地域では主食として重要な位置を占めています。

 

『アンデス山脈地帯』

シエラ地域はアンデス山脈地帯で、ここがトウモロコシやジャガイモなどの植物の原産地とされています。
このエリアでは、多種多様なジャガイモ品種やトウモロコシの品種が栽培されており、そのバラエティに驚かされます。

ジャガイモやトウモロコシを主食にした料理が多く、チーズなども利用されています。
シエラ地域の料理は、地域特有の食材を用いた栄養豊富な料理が多く見られます。

 

『ジャングル地帯』

セルバ地域はジャングル地帯で、ここではジャガイモの代わりにキャッサバ芋の一種であるユカや青バナナ(プランテン)が主食として食べられています。

この地域の特徴的な料理には、淡水魚を使用した料理や、葉っぱで包まれた蒸しご飯『ビハオ』、さらにはヤシの木から採取される食材『チョンタ』を使用した料理もあり、セルバ地域の料理は、ジャングルの恵みを活かしたユニークな味わいが特徴です。

 

 まとめ

このように、ペルーの国土は三つの地帯に分かれ、それぞれの地域で異なる食材と食文化が育まれています。
ペルー料理は、植民地時代や移民の影響を受けながらも、地域ごとの特産品や伝統的な食材を活かしたアレンジが施されています。


その結果、ペルー料理は世界的に評価される美味しさと多様性を持つ魅力的な料理文化となっています。
ペルーへ観光に来た際は、ぜひペルー料理を楽しんでみることをおすすめします