パワーハラスメントとは? ❙ 我慢して体を壊してしまう前に
パワハラを受けたことありますか…?私はパワハラを受け、会社を2月で退職しました。
インターネットなどのさまざまなメディアで、もはや見かけない日はない"パワハラ"という言葉。
近年、社会問題になっているパワハラですが、なかなか声を上げにくい「されるがまま」こともあり、潜在的な被害者はかなりの数がいるのではないかと思われます。
そこで今回は『パワハラ』を我慢して体を壊してしまう前に、知っておきたい基礎知識をご紹介したいと思います。
パワハラ上司はどんな人?
【自己中心型】
- "オレについてこい主義"で、他人の言うことに耳を貸そうとしない。
- 自分のやり方に自信をもっているのでそれを押しつける。
【 過干渉型】
- 完璧主義で、手抜きを許さない。
- 他人に厳しい、手取・足取り教えようとする。
- 自らの成功体験を語りがちで、相手の置かれた状況を無視して、おせっかいをする。
- 自分は面倒見がいいと思い込んでいて家族主義を振り回し、プライバシーにまで干渉する。
【事なかれ主義型】
- 上の意向を気にして自らの判断をしようとしない。
- 失敗を恐れて、新しいことにチャレンジしようとしない。
- 状況変化への適切な対応や突発的な危機管理ができない。
【無責任型】
- 部下に任せきりで、リーダーシップを発揮しない。
- 仕事への不満や処遇上の不満を募らせている。
- 部下などに責任を押しつけて責任回避ばかりする。
パワハラ上司の特徴
・権力を利用した嫌がらせ(精神的・暴力的)
パワハラには大きく分けて5つのタイプがあるとされています。
以下の5つに当てはまらない場合もあります。
また、パワハラは頻度だけでなく悪質性も判断されます。
たとえ1度しか嫌がらせを受けていない場合でも、内容によってはパワハラと判断されます。
・身体的な攻撃型パワハラ
パワハラの中でも、"もっともわかりやすい"行為といえます。
殴る・蹴る・胸ぐらを掴む・物を投げつけるなど、いわゆる暴力を振るうことです。
また、このような行動によって部下や同僚を威嚇し、従わせようとする。
・精神的な攻撃型パワハラ
"\ひどい暴言など精神的な攻撃によって相手の心に苦痛を与える"行為といえます。
周囲の人の前で、上司から人格を否定する言葉を毎日のように大声で浴びせられる。
「長時間にわたり執拗に叱責する・雇用の不安を与える・仕事が終わるまで帰るな」
・人間関係切り離し型パワハラ
"相手が職場で孤立するように仕向けるような"行為のこと『陰湿ないじめ』です。
話しかけても無視をする、自分にだけ資料が配られない仲間はずれ。
「仕事を教えない・会社の連絡事項を教えない」
・過大・過小な要求型のパワハラ
"相手の能力を超えた仕事を無理に要求する"行為といえます。
終わりそうもない仕事を丸投げしたり、不要な業務まで押し付ける。
「必要な教育がないまま、無理なノルマを押し付ける」
"能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事"を命じる。
明日からこの業務から外れてもらう、経験や能力とかけ離れた程度の低い業務に当てる。
「コピーだけ取らせるだけや・掃除・雑用だけ・プロジェクトに参加させてくれない」
・ 個人侵害型パワハラ
職場の人の"プライベート"に、度が過ぎることに干渉する行為です。
業務とは関係なくプライベートに立ち入る、休日や夜間に緊急度の低い仕事の連絡をする。
「スマートフォンを勝手に見る・越した監視をする・個人の信仰する宗教を批判する」
厚生労働省が運営している「あかるい職場応援団」によると、以下のように書いてあります。
パワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいいます。
パワハラは我慢していても解決しません...
それどころかエスカレートする可能性があります。
病院の診察を受けるなど『いつ、どのような行為を受けた』ということをメモやボイスレコーダーで記録することでいいので残しておきましょう。
一人で悩まず、まず同僚や上司に相談しましょう。
周りの協力を得ることで、パワハラを行う本人が自らの行為に気づく場合があります。
それらを元に、まずは人事部や本部などの社内の機関に相談と改善を求め、それでも改善がないようであれば外の機関に相談して下さい。
パワハラに悩む方のための社外相談窓口
厚生労働省の「明るい職場応援団」に相談窓口がいくつも載っていますので参考にして下さい。
厚生労働省の「明るい職場応援団」
総合労働相談コーナーのご案内|厚生労働省
法務省:人権相談
ここでやってはいけないのが、暴力に暴力でやり返すということです。
頭にくることもあると思いますが、ぐっとこらえて後の正当な方法による反撃のために耐えるのです。
また、パワハラによる精神的苦痛は、うつ病にかかってしまうリスクを引き起こします。
上司などのパワハラにどうしても耐えられない場合は、新しい職場を見つけることも解決策の一つです。