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日本とも関わりの深いペルーでの日々の生活や料理など

スーパーフルーツ ❙ Camu Camu『カムカム』

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 酸っぱくてさわやかな風味の『CAMUCAMU=カムカム』は、植物の中でも最も多くのビタミンCが含まれており、美容と健康に優れたスーパーフルーツと呼ばれています。

ペルー側のアマゾン地帯の『ウンカヤリ川やマラニョン川』など、特に茶色く濁った水の流れる川岸等や支流の流域や合流付近、そして水の濁った湖に多く見られます。
雨季の増水により、栄養成分に富んだ土壌が蓄積されるため、栄養価の高いカムカムが育つといわれています。

また、ペルーアマゾン地帯の河川港『ユリマグアス』『イキトス』『プカルパ』などの地域ではカムカムで作られる飲み物は定番となり、ジュースやシャーベットとして使われています。

 

  カムカムに含まれるビタミンCの嬉しい効果

カムカムに含まれるビタミンCは『アセロラの約1.7倍、レモンの50倍』以上と言われている、アマゾン地帯のスーパーフルーツ。

そして、ビタミンCによって血管や骨などを正常に保つ働きがあり、皮膚のメラニン色素の生成を抑え『日焼けを防ぐ作用、ストレス、風邪』などの病気に対する抵抗力を強める効果があります。

 

 ・ストレスをやわらげる効果

ストレスは不安やプレッシャーなどの精神的なストレスだけでなく、『寒さ、暑さ、睡眠不足、喫煙』などもストレスの原因となります。

ビタミンCによって、ドーパミンやアドレナリンなどの神経伝達物質やストレスを和らげる働きをする副腎皮質ホルモンの合成を助ける働きがあり、ビタミンCを摂取することで、神経伝達物質や副腎皮質ホルモンが合成されるので、ストレスに対する抵抗力を高めたり、イライラを和らげる効果が期待できると言われています。

 ・感染症を予防

風邪をひきやすい人は血中のビタミンCが低いことで、風邪をひいたときには低かったビタミンCが、回復するにつれて徐々に高くなると言われています。

ビタミンCは白血球の働きを高め、ビタミンC自体も細菌やウイルスに対抗する力を持っているため、ビタミンCを積極的に摂取することで免疫力が高まり、風邪などの感染症を予防し病気の回復を早める効果があります。

 ・美肌・日焼け防止

日光(紫外線)にあたり続けるとアミノ酸のひとつであるチロシンが、チロシナーゼという酵素の働きによってメラニンという黒い色素に変わり、『シミ・そばかす』はメラニン色素が原因によって起こります。

ビタミンCにはメラニン色素を素早く分解する働きもあるため、チロシナーゼの働きを阻害することでメラニン色素が多くなり『シミ』や『そばかす』を防ぎ、ハリや透明感のある若々しい肌を保つ効果があります。

また、ビタミンCはコラーゲンの合成を助けて肌のしわを防いだり、傷ややけどの治りを良くする効果もあります。

そして、カムカムに豊富に含まれるビタミンCには『血管、骨、肌』などをつくるコラーゲンの合成に必要不可欠な成分です。

コラーゲンとは、体の組織や細胞をしっかりと結びつける接着剤のような働きをするたんぱく質のことです。

ビタミンCがコラーゲンの合成を助けることで骨を丈夫にしたり、血管から出血しやすくなる壊血病などを予防する働きがあります。

 カムカムジュースの作り方

 【 材 料
  • カムカム(赤)      500g
  • 水            1リットル
  • 砂糖           適量
  • 氷 

 

 【 作り方
  1. カムカムをよく洗い、半分に切り種を取っておく。
  2. ミキサーに『実と皮、水』を加え、中身がなめらかになるまでミキサーにかける。
    (水は浸る程度)
  3. ホウルの上にザルを置き、果汁を濾します。
  4. ミキサーに『濾した果汁、水、砂糖』を加え、ミキサーにかける。
  5. コップに果汁を注げば完成です。

 

 まとめ

甘酸っぱくてさわやかな、美容と健康に優れたスーパーフルーツと呼ばれる『CAMUCAMU=カムカム』は『しみ』や『しわ』の原因を予防したり、老化を食い止めたりする効果が期待できる『カムカム』を一度食べてみてはいかがでしょうか。

『カムカムは非常に酸っぱく、あまり生では食べられていません。
収穫後すぐに傷んでしまうため、日本では生の果実があまり流通していません』