ペルーの炊き込みご飯 ❙ アロス・コン・ポジョ
アロス・コン・ポジョ(Arroz con pollo)は、ラテンアメリカやスペインなどで広く愛される料理であり、クリオーヤ料理の一つでもあります。
この料理はペルー料理でもあり、特に北部のランバイエケ県がそのルーツの一部とされています。
アロス・コン・ポジョは、チクラーヨとして知られる地域で特に人気があり、ここではほうれん草とコリアンダーのペースト状がご飯に加えられて一般的に調理されています。
そして、家庭の食卓からレストランのメニューまで広く親しまれており、その美味しさと独自の風味は多くの人に愛されています。
料理の歴史
この料理の歴史には興味深い要素が含まれており、首都リマの料理人たちによるアレンジ料理とも言われています。
リマの料理人たちは、元々アヒルの肉を使用する伝統的なレシピに新たな要素を加え、アロス・コン・ポジョの進化を促しました。
彼らはアヒルの肉の代わりに鶏肉を使い、独自の味わいをもたらすために黒ビールを追加して生まれた料理でもあります。
味や調理法
色鮮やかな見た目に米はしっとりと炊かれ、鶏肉とお米のシンプルな組み合わせから生まれる、さまざまな調味料や野菜で風味づけされ美味しさと風味豊かな料理です。
一般的な調理法は『鶏肉、パプリカ、ジャイアントコーン』などの野菜とご飯を組み合わせて炊き込むことです。
これらの材料は絶妙に調和し、豊かな風味を提供し、一部のバリエーションではサフランや他の香辛料を使用して味付けを行うこともあります。
【 材 料(4人分)】
【 鶏 肉 】
- 鶏もも肉(骨付き) 4本
- アヒ・パンカ 小さじ1
- ニンニク(ペースト) 大さじ1
- マスタード 小さじ1
- パプリカパウダー 小さじ1/2
- お酢 大さじ1
- オレガノ 小さじ1
- 塩コショウ、クミン 適量
- 油 適量
【 炊込みご飯 】
- お米 1合
- にんじん(みじん切り) 70g
- ジャイアントコーン 70g
- グリーンピース 60g
- 赤パプリカ(千切り) 1個
- 紫タマネギ(みじん切り) 1個
- アヒ・アマリージョ 大さじ2
- ニンニク(ペースト) 大さじ1
- ターメリック(パウダー) 小さじ1/2
- コリアンダー葉(液体) 1/4カップ
- ほうれん草(液体) 1/4カップ
- 黒ビール 1/4カップ
- チキンスープ 2カップ
- ローリエ 1枚
- 水 100ml
- 塩とコショウ 適量
- 油 適量
コリアンダーの葉がない場合は、パクチーで対応できます。
※ 付け合わせにはサルサ・クリオーヤ、またはパパ・ア・ラ・ワンカイーナと共に食べられています。
作り方
【 鶏モモ肉 】
- ボウルに『鶏もも肉、塩、こしょう、パプリカパウダー、お酢、アヒ・パンカ、マスタード、オレガノ』を入れて、鶏肉に下味をつけながら混ぜてください。
- ニンニクペーストを加え、よく混ぜ合わせたら冷蔵庫で約1時間置いておきます。
- 熱した油を使用して、鶏もも肉を中火で軽く炒め、一度取り出します。
【 液体状 】
- クラントロの葉を手で適当な大きさにちぎり、ミキサーに水を50mlほど入れて液体にします。
- 同様に約50mlの水を加えてホウレン草を加え、液体にしておきます。
【 炊き込み 】
- 鍋に紫タマネギを入れ、タマネギがこんがりと焼き目がつくまで炒めたらニンニクを加えて炒めます。
- クミンパウダー、コショウ、ターメリック、アヒ・アマリージョを加えてさらに炒めます。
- ミキサーで液体状にしたコリアンダー葉とほうれん草を鍋に加え、よく混ぜながら炒める。
- チキンスープを注ぎ入れ、鶏もも肉とローリエ葉を加えて約20分間煮込みます。
(鶏肉が煮えたら取り出します) - ご飯、黒ビール、ニンジン、グリーンピース、パプリカ、オレガノを加え、塩とこしょうで味を調整します。
(必要であれば、煮込むための水分が不足している場合は、100〜200mlの水を追加してください) - 20分程度、お米を煮込んで炊き上がったご飯と鶏肉をお皿に盛り付けて完成です。