家庭的なペルー料理の一つ ❙ アロス・タパード
ペルーは、インカ文明やスペイン植民地時代など、豊かな歴史的背景を有しており、その多様性豊かな文化が料理にも色濃く反映されています。
ペルー料理の中でも、家庭的な料理の一つであるアロス・タパード(Arroz Tapado)は、主に移民(クレオーヤ)料理の影響を受けた地域で発祥してたと考えられています。
アロス・タパードの名前はスペイン語で「覆われたご飯」を意味し、この料理はご飯と各種具材を層にして調理され、最終的には包み込まれたような形に仕上げられます。
このユニークな調理法は、異なる食材が絶妙なバランスで重なり合い、地域ごとに異なるアロス・タパードのバージョンが楽しめ、その特徴的な包まれたスタイルと味わいを生み出します。
どんな料理?
アロス・タパードは、その名の通り「覆われたご飯」を指します。
このユニークで美味しい料理は、ご飯が様々な具材で包まれ、上には目玉焼きとフライバナナが彩り豊かに盛り付けられ、香り高い調味料で味付けされます。
牛肉の旨味と野菜の爽やかな味わいが口の中に広がり、
【材 料(2人分)】
- 白ご飯(タイ米) 2人前
- 牛肉(角切り) 200g
- 紫タマネギ(角切り) 1/2個
- 皮を剥いたトマト(角切り) 1/2個
- アヒ・アマリージョ(角切り) 1/2本
- ニンニク(みじん切り) 1片
- バナナ 1本
- 卵 2個
- レーズン(黒か黄色) 50g
- オリーブ実(みじん切り) 5個
- ピーカンナッツ(みじん切り) 1個
- パセリの葉(みじん切り) 大さじ1
- アヒ・パンカ(ペースト) 大さじ1
- クミンパウダー 小さじ1/2
- 塩とコショウ お好みで
- オリーブ油
※ 牛肉、鶏肉、またはひき肉で調理されています。
ピーカンナッツが入手できない場合は、ピーナッツなどで代用できます。
作り方
- 中火で大きなフライパンにオリーブオイルを熱し『紫タマネギ、ニンニク、クミンパウダー』を加えて炒めます。
- 紫タマネギが透明になったら『ニンジン、トマト、アヒ・アマリージョ、アヒ・パンカ、牛肉』を加えます。
- 牛肉から出た汁が現れるまで調理し『レーズン、オリーブ実、パセリ』を加え、良く混ぜながら全体が均一になるように炒めます。
(必要に応じて塩とこしょうで味を調える) - 大きなお椀または容器に、ご飯の半量を底に敷き、その上に牛肉の具を均等に広げ、残りのご飯を具の上に載せて軽く押さえて整えます。
- お皿に(4)をひっくり返し、アロス・タパードの上に目玉焼きを盛り付け、最後にフライバナナで飾りつければ完成です。