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ペルーの伝統舞踊り ❙ マリネラ

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 ルーの文化は、その多様性と歴史的背景によって豊かな伝統を有しています。
その中でも特に注目すべきはペルーの伝統舞踊『Marinara=マリネラ』は特に重要な位置を占めています。

1986年1月30日、ペルーで初めて無形文化遺産として登録されたこの舞踊は、ペルーの歴史と踊りのスタイルを織り交ぜながら、魅力的なパフォーマンスを披露しています。

男女がペアを組んで踊るスタイルは愛情や調和を表現しており、ペルーのロマンティックなアイデンティティを象徴しています。

そこで、今回は伝統舞踊マリネラの特徴を紹介したいと思います。

 

 

 マリネラの歴史とは?

マリネラはペルーの豊かな文化を反映しており、その起源はコロンブス時代まで遡り、スペインの影響と土地の要素が融合し独自の特徴を持つ舞踊が生まれたとされています。

スペイン人がペルーに到来すると、彼らの文化や音楽が現地の文化と交わり、新しい形態の芸術が生まれました。

また、スペインの舞踊やアフリカ系のリズム、そしてアンデス地域の先住民の音楽要素が融合し、この複雑な文化交流が、マリネラの独自のスタイルを生み出す基盤となったと言われています。

 舞踊りの発祥地

ペルーの沿岸地域で発展したと言われており、特に『Piura=ピウラ』とその周辺地域が、マリネラの発祥地として知られています。

またの説はリマは、スペイン植民地時代からの歴史的な都市であり、異なる文化が交わる場所でした。
その影響で、マリネラもリマで独自の発展を遂げ、ペルーの伝統芸術の一部として根付いたとされています。

 衣装の特徴 

華やかな衣装を身にまとい、男女とも右手には白いハンカチを持っています。
女性はカラフルなスカートやブラウス、男性はジャケットやズボンを身に着け、これらの衣装はペルーの様々な文化的な要素がデザインに取り入れられています。

地域ごとに異なるスタイルが見られ、女性は『長いスカートのドレスにイヤリングやネックレス』を身につけ、裸足で踊ります。髪は後ろに丸くまとめられ、髪飾りや花で飾られるのが一般的です。

男性は『スーツにプリーツの入ったスタンドカラーシャツ』を着用し、革靴を履いています。
また、伝統的なヤシや他の植物で編まれた広いつばの帽子である『ソンブレロ』も身に着けます。

 

 リズムと音楽 

マリネラの伴奏は、通常はギターやカホン(打楽器)などの楽器によって行われます。
リズミカルで情熱的な音楽が、ダンスの動きと調和します。

 ダンスとストーリーテリング

舞踊りは、優雅な動作とステップの組み合わせによって特徴づけられます。

男女2人がペアを組んで踊るパートナーダンス、ペアが対面して立ち、様々な足運びや腕の振りを交えながら踊ります。

そして、パートナー同士の感情やコミュニケーションが、踊りの中で表現されます。

恋愛や感情のストーリーを表現しており、踊り手は目を見つめ合ったり、手を差し出したりする動作を通じて感情豊かな物語を紡ぎます。

 まとめ

マリネラは、ペルーの歴史と文化が融合して生まれた伝統的な舞踊であり、その独自のスタイルと魅力が多くの人々に愛されています。

これらの衣装は地域ごとの個性や特徴が表現され、踊り手たちは、これらの衣装を身にまといながら、美しい舞台で踊りを披露し、観客を魅了しています

 沿岸地域を中心に広まったこのダンスは、ペルーの多様性と深い歴史を象徴する重要な要素となり、ペルーの文化における貴重な宝石であり、その魅力的な要素は国内外でも愛されている伝統と現代の融合が見事に表れたこの舞踊は、ペルーの歴史とアイデンティティを讃える大切な文化となっています。