アマゾン地帯の食 ❙ 伝統的なタカチョ料理
ペルーのアマゾン地域の伝統的な料理であり、タカチョは主に緑のプランテン(バナナの一種)を使用して作られることが特徴です。
観光客や食通の間でも愛されている、アマゾン料理のひとつとして、その独自性と地域性が尊重され、広く知られるようになっています。
また、『Tacacho=タカチョ』は伝統的なペルー料理でアマゾン地域の風味を楽しむことができる一品です。
タカチョとは?
プランテンを茹でて潰し、塩、脂肪(一般的には動物の脂肪)などの調味料を混ぜて練りこんで『おにぎり』のように作られます。
タカチョは通常、肉や魚などの具材と共に提供されることが一般的です。
主にアマゾン地域のイキトスやロレトといった地域が発祥地と言われています。
タカチョは元々、アマゾン地域の先住民族によって作られていた料理と言われ、彼らの伝統的な食事の一部として受け継がれてきました。
また、アマゾン地域ではプランテンは主要な食材であり、その多様な調理法のひとつ
バナナの一種『プランテン』とは?
プランテンはバナナとよく似た見た目をしていますが、味や食べ方は異なります。
プランテンの果肉は、バナナより締まりがあり硬いのが特徴です。
バナナのような甘味がなく、プランテンを食べるには『主に蒸す、焼く、茹でる、揚げる』といった加熱調理をして食べられています。
【 材 料 (3個分)】
- プランテン(未熟なバナナ) 2本
- バナナ 2本
豚 バラ肉(角切り) 100g - セシーナ 100g
- 塩 適量
- 植物油 大さじ1
- ラード 100g
※セシーナとは干し肉となり、塩を振って天日に晒した豚肉となります。
(カリカリに乾燥されていない物)
※付け合わせソースには『Aji de cocona=アヒ・デ・ココナ』を使用しています。
作り方
- プランテンの下端を切り落とし、包丁で皮に切り込みを入れて皮をむき、プランテンを3~5㎝に切っておく。
(プランテンを水につけると作業がしやすくなります) - 鍋に『植物油、ラード』を入れ、豚バラ肉を加えカリッと揚げ、肉がパリッとした食感になるまでしっかりと揚げる。
(揚げた肉はキッチンペーパーなどで余分な油を取り除きます) - 鍋に『プランテン、バナナ』を入れ、焼き色がつくまでしっかり揚げる。
ボウルに『プランテン、バナナ』を入れ、揚げた油(適量)と塩を加えてよく潰します。
(潰す際、木製のすり鉢や包丁の背を使って潰す) - カリッと揚げた豚を加え、こねるようにして『プランテン(バナナ)と肉』を均一に混ぜる。
- 混ぜたものを手で丸めてタカチョの形に整え、お皿にタカチョとセシーナを盛り付ければ完成です。